カインズ本庄早稲田店でくみまち学校 講座「プラスチックごみとリサイクル」を開催しました!
2022年3月にカインズ本庄早稲田店で開催されたくみまち学校講座では石鹸「Biore(ビオレ)」や衣料用洗剤「アタック」でおなじみの花王グループと株式会社カインズとで未来のまちに生きる子供たちのために「考える力とリーダーシップ力」を育むための講座を開催しました。小学生たちがディスカッションとワークショップ体験を行い、プラスチックごみを減らす方法や分別の重要性について知ることで地球環境を守ることや持続可能に変化していくことの大切さと共に学ぶ時間となりました。
「くみまち学校」は、カインズが2021年10月に発表した「くみまち構想」の取り組みの一つで、社会課題を「環境」や「教育・子育て」など15の領域に分け、授業化したものです。カインズでは、くらしを豊かにすることをDIYととらえ、学校では教えてくれない「生きる力」を、体験(DIY)を通じて学ぶ場を提供しています。
今回の「くみまち学校」の開催は、午前と午後の2部に分かれて行われ、小学3年生から6年生の計10名が参加しました。みんな初対面なので、最初はちょっと緊張気味。緊張をほぐすために、まずは、「いきものミステリークイズ」に挑戦してもらいました。最初は「そうだったんだ!」と驚きの声とともに笑顔になり、少しずつ緊張がほぐれていきます。
講義の中で「日本人が1年間に出すゴミの量」についてのクイズがありました。そこで出てきたのは「日本人は1年間に約2,971万トンもの家庭ゴミを出している」という衝撃的な事実。2,971万トンというと、アフリカゾウ495万頭分の重さだそうです。私たちは、知らず知らずのうちにものすごい量のゴミを出しているんですね。そしてごみ全体のうち約61.6%が容器包装で、そのうち48.1%がプラスチックなのだそうです。このゴミの多さを見るだけで私たちの普段の生活にいかに多くのプラスチック容器包装が使われているかがわかりますね。
プラスチックごみを減らすには、どうしたらいい?
プラスチックごみを減らすには、どうしたらよいのでしょうか?子どもたちに聞いてみると、アイデアが次々に出てきました。!
「なるべくプラスチックの製品を買わない」
「ごみを分別して、リサイクルする」
「プラスチック容器を洗って、繰り返し使う」
「詰め替え用の商品を買う」 などなど。
みんなが出してくれたアイデアは、まさに「ごみを減らし、活かすための3R」であるReduce・Reuse・Recycle(リデュース・リユース・リサイクル)にピッタリ当てはまりますね。
ワークショップ①「詰め替えで、ゴミはどのくらい減らせる?」
それでは、工夫することによって、どのくらいプラスチックごみを減らすことができるのか、ワークショップで実験してみましょう!
子どもたちは2人1組になって、衣料用洗剤を買い替える際に新しくボトルで購入する場合と、詰め替えて使った場合とで、ごみの量をどのくらい減らすことができるのかを軽量機で重さを測って確認してもらいました。
確認用に使った洗剤は、花王の衣料用洗剤「アタックゼロ」。まずはじめに容器本体を量ってみたところ、重さは約100グラムでした。この容器に詰め替え用の洗剤を入れて、空になった詰め替え用パッケージを量ったところ、重さは約7グラムでした。つまり容器を捨てずに中身を詰め替えて使うことによって、100グラム近くのプラスチックごみを減らせることになります。
たとえば、カインズ本庄早稲田店のある埼玉県本庄市の市民全員(7.8万人)が1回、衣料用洗剤を詰め替えて使うだけで、7.8トンもプラスチックごみを減らせることになります!これはすごい効果ですね。
子どもたちが実際にラクラク詰め替えを体験すると、「すごく簡単!」「うちでも使いたい」という声が上がっていました。これからも、消費者と企業が協力し合って、プラスチックごみを減らす取り組みを進めていきたいですね。
ワークショップ②「リサイクルできるプラスチックは、どれだろう?」
続いてのワークショップでは、プラスチックのリサイクルについて学びました。さまざまなものをプラスチック容器・包装材を、リサイクルできるものとできないものに分けるワークショップを行います。「これは、できるんじゃない?」「これはマンションで回収しているからできるはずだよ」と話し合いながら、分別をしていきます。
自治体によっては、プラスチック=可燃物としてごみ収集されてしまい、リサイクルできる体制が十分に整っていないところもあります。もし皆さんの住んでいる自治体がプラスチックの分別回収をしていない場合は、カインズをはじめ、ベイシアグループの店舗で食品トレーなどのプラスチックを回収しているので、そこに持ち込んでもらえるとプラスチックのリサイクルを促進することもできます。
メーカーもゴミを減らす努力をしています
プラスチックごみ削減に向けて、消費者だけでなくメーカー側も取り組みを行っています。例えば今回の講座開催に協力してくれた花王株式会社では、容器に移し替えることなく、詰め替え用製品が使える「ラクラクecoパック」というものを販売しています。これなら手を汚すことなく、簡単に詰め替え用製品が使えるので、気軽にプラスチックごみ削減に取り組めそうですね。
これにて今回の「くみまち学校」は終了。参加した子どもたちは、自分たちの行動がプラスチックごみ削減に確かに繋がっていくことを実感してくれたようです。今回の講座での学びが、「リサイクルできる商品を選ぶ」「詰め替えて使う」「ごみを分別する」などの行動の変化に繋がることを願っています。また、カインズも協賛企業の皆様と力を合わせ、引き続きプラスチックごみ削減の活動に注力してまいります。
カインズでは、今後も賛同企業や自治体、教育機関の皆様のご協力のもと、子どもたちが体験(DIY)を通じて生きる力を学ぶ場を提供して参ります。今後のくみまち学校の活動に、ぜひご期待ください。
ご参加いただいた皆様、
ありがとうございました!
講座内容
※本講座は開催終了しております
講座名 | 「プラスチックごみとリサイクル」 |
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内容 | 海なし県である埼玉県本庄市で、プラスチックごみが及ぼす影響などを「ビオレやアタック」でおなじみの花王グループカスタマーマーケティング株式会社の協力のもと、楽しいワークショップを通じてプラスチックごみとリサイクルについて学びました。 |
開催時間 | 午前の部 10:00~11:30 / 午後の部 13:00~14:30 |
対象年齢 | 小学4年生~6年生(男女に関わらず誰でも応募可能) |
日程 | 2022年3月19日(土) |
開催時間 | 午前の部 10:00~11:30 / 午後の部 13:00~14:30 |
開催場所 | カインズ本庄早稲田店 2階特設会場 埼玉県本庄市早稲田の杜二丁目1番1号[map] |
参加費 | 無料 |
定員 | 各部 先着10名 |
講師 |
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花王グループカスタマーマーケティング
からのメッセージ
このたび、「くみまち学校」を通してカインズ様と一緒に、子供たちの”生きる力”を育むことに貢献できたこと、大変嬉しく思っています。深刻な社会課題となっているプラスチックごみ問題ですが、この授業を通して、毎日の暮らしの中での少しの工夫で”減らす”ことができることに気づいてもらえたと思います。私たち”つくる”側の努力と、”つかう”皆様の工夫が、この問題の解決の大きな力になると考えます。子供たちの生きる未来が、全てのいのちが輝く豊かな共生社会であるよう、花王グループはこれからも努力してまいります
CAINZからのメッセージ
このたび、ESG経営を実践されている花王様と連携させていただき、こどもたちの未来のために「生きる力」を教える”くみまち学校”を開催できました事を大変うれしく思っております。地域の課題である「ゴミ問題」とりわけプラスチックごみを考える授業を子どもたちに教えることは地域環境においても非常に重要な事であると認識しております。今後も様々な領域で「共創」活動をさせていただきたいと思っております。