くみまち学校講座「日本の農業をみんなで考えよう」を開催しました!
2023年10月14日(土)、カインズ朝霞店では恒例のくみまち学校が開催されました。
10月になり、やっと秋らしい気候になってきましたね。色々な穀物や果物が収穫できる実りの秋、旬の食材を使ったお料理も楽しみたいところです。でもたくさん食べている食材の中には、日本であまり作れず、ほとんどが外国産というものも。どうして全て国産ではないのか、農家さんを応援するにはどうしたら良いのか、一緒に考えてみましょう。種まき・収穫体験もありますよ!
くみまち学校についての詳細はこちらをご覧ください。
今回の学習テーマは、「日本の農業をみんなで考えよう」です。スーパーやコンビニなどで当たり前のように手に入る野菜や果物。種類も豊富ですよね。産地も様々で、育てた農家さんの写真や食材への思いが乗っているものもあります。いつでも安心で美味しい野菜などを食べられるのは、農家さんが一生懸命つくってくれているからなのです。授業の中では、農業と私たちが住む地域の関係や、埼玉県でどんな食材が多く作られているのかなどを学んでいきます。
〇〇の生産量は、埼玉県が全国1位!
授業の最初は農業についてクイズ形式で学びました。みなさんも一緒に考えてみてくださいね。
埼玉県で一番作られている野菜は何でしょう?
正解は長ネギです。深谷ネギ、有名ですよね。なんと生産量は全国1位なんです!解答を聞く前、「にんじんじゃないの?」という質問がありました。にんじんが朝霞市の名産(指定特産地)ですが、生産量は全国10位。疑問を発表してくれたことで、自分の住む地域の特産品についても学べました。
埼玉県で多く作られている野菜は、長ネギだとわかりましたね。では、日本で一番作られている農作物は何でしょう?選択肢はじゃがいも・玉ねぎ・みかん・大根です。
「みかんが乱入しているのが怪しい」など、出題傾向も踏まえて考え、全員がみかんと解答。ところが、正解はじゃがいもでした!答えを聞いた子どもたちからは落胆の声が。じゃがいもを使ったおかずやお菓子はたくさんありますね。ちなみに国産の約78%は北海道産なんですよ。
他にも、日本で作られている量が少ない農作物の1つに、グリーンピースがあることもわかりました。クイズを終えた子どもたちは、「もっと(クイズを)やりたい!」と農業への関心が高まった様子を見せていました。
農業パワーは地域を元気にする
農業で地域が元気にって?と思う方もいらっしゃるはず。でも、本当にそんな力があるんですよ。今回は長野県丸子町(合併後は上田市)の例から、農業の影響力の大きさを学びました。
カイコを育てるのに適した地形の丸子町。昔は製糸業(カイコから絹のもとになる糸を作る仕事)が盛んでした。
ところがだんだんと絹が売れなくなり、別の作物を育てることに。気温差が大きくて降水量の少ない場所にぴったり合うもの…それがぶどうだったのです。
その後、丸子町のぶどうは大人気に!育てる人、商品化する人、ぶどうを買いに来る人が増えて、元気な町になりました。
農業は多くの人に活気と幸せを与えてくれることがわかりましたね。
国産は多い?少ない?〜ランキングにしてみよう〜
農業クイズでは、日本で多く作られているものや、少ないものを学びましたね。では身近な料理に使われる農産物は、どれくらいが国産なのでしょうか。多い順に並べてもらいました。豚肉・にんじん・玉ねぎ・じゃがいも・小麦・お米。皆さんならどんな順位にしますか?
悩みながらも順番を決めた子どもたちに理由をあわせて聞いて見ると、全員一致で1位は小麦、2位はお米でした。理由は「小麦粉が使われている食べ物が多い」「田んぼや畑があって小麦が作られている」など。「〇〇くんが言っていたように〜」と他の子の発表をしっかり聞き、自分の意見に取り入れていたのが素晴らしいです!
お友達と相談しながらたくさん考えてランキングを完成させてくれてありがとう!
気になる正解はこちら。
なんと、1位予想だった小麦は最下位!この結果には、「畑とかいっぱいあるじゃん!」「玉ねぎがじゃがいもより多いのはなんで?」と、驚きと疑問の声が上がりました。
確かに小麦は多いイメージがあるかもしれませんね。でもどうしてこんなに少ないのか。
この答えを知るキーワードは、“食料自給率”です。
国産のものをたくさん食べて、農家を応援!
食料自給率とは、私たちが食べている食料を日本でどれだけ作っているかの割合です。
自給率が高いほど、日本の農業が守られているということにもなります。
パンやお菓子などたくさんの料理に使われている小麦ですが、国産は17%のみ。その理由は、日本の気候では育てるのが難しく、値段の安い外国産に頼ってしまっているからです。
食料自給率の低下は、日本の農業衰退の危機!国産のものを食べたり、地元の野菜や果物を食べたりして、農家を応援することが大切です。地元の野菜はスーパーやサービスエリアなど、色々なところで買えますよ。産地直送の食材が買える機会も利用してみてください。
カインズ朝霞店でも月に1回程度販売しています。詳しくはくみまちマルシェをチェック!
食べる人の幸せを願いながら〜お仕事体験〜
農家さんは、種をまく為の環境づくり〜出荷まで様々な努力をして、私たちに美味しい食材を届けてくれています。大変なこともありますが、育てた作物を喜んで食べてもらえるよう、毎日気持ちをこめてお世話をするやりがいのあるお仕事です
今回は、二十日大根の種まき・水やり・収穫を体験しました。
くみまち農園の生産者さんたち、お仕事よろしくね!
まずは種をまく準備をします。小さなポットに土を入れるので、上手く入れられない子も。
そのとき、自主的に隣へ行きサポートし、その後の水やりも一緒に行いました。周囲に気を配り協力して活動する。くみまち学校で大切にしていることの1つですね。
収穫は1つずつ手作業で行いました。自分で収穫した野菜は、いつもより更に美味しく感じるはずです。二十日大根は自宅で大切に育ててね!
私たちの力で叶えたい、農業の繁栄
国産・地元の農作物を食べることが、食料自給率を上げることに繋がると学びました。丸子町の例からは、農家さんや関わりのある人のお仕事が増えると、地域が元気になることもわかりましたね。
子どもたちは、「小麦は17%しか作られていないことがわかった」「農家の人が作っている野菜を食べて応援する」など、課題や解決策を意識した感想を発表してくれました。私たちの小さな心がけが、食文化を支える大きな力になるんですね。
くみまち学校は、決まった答えを教えるのではありません。
答えに辿り着くための時間(目標達成の過程)を大切にしており、1人1人の意見の尊重、子ども同士での課題解決など、大人になってからも必要な生きる力を養えます。
新しいお友達との出会いも、他者との関わりを学ぶ貴重な経験です。元気な講師たちとお友達が待っていますので、ぜひ参加してみてください。
今回も参加していただいた皆様、ありがとうございました。
またお会いできますように!
ご参加いただいた皆様、
ありがとうございました!
講座概要
※本講座は開催終了しております
日程 |
朝霞店 2023年10月14日(土) |
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開催時間 | 午前の部 10:00~11:30 / 午後の部 13:00~14:30 |
対象年齢 | 小学4年生~6年生(男女にかかわらず誰でも応募可能) |
参加費 | 500円(後日アンケートにお答えいただいた方にカインズポイント20ポイントプレゼント) |
参加方法 | オンラインからお申し込み |
募集期間 |
朝霞店 ~2023年9月6日(水)正午まで |
準備物 | 特になし。お気軽にお越しください |
定員 |
新座店:各部先着20名 |
特記事項 | 新座店へのご参加をご検討されている方へ:犬のしつけ方教室の近くまたは中で開催するため、犬アレルギーの方はご注意ください。(当日のしつけ方教室開催はありません) |
カインズ朝霞店
開催日時・場所 | 2023年10月14日(土) 埼玉県朝霞市根岸台3丁目20番地1号 カインズ朝霞店 3階特設会場[map] |
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講師 |
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カインズ新座店
開催日時・場所 | 2023年10月21日(土) 埼玉県新座市大和田2丁目6番32号 カインズ新座店 2階特設会場[map] |
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講師 |
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カインズ浦和美園店
開催日時・場所 | 2023年10月21日(土) 埼玉県さいたま市緑区美園1丁目11番地1 カインズ浦和美園店 2階[map] |
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キリンホールディングスからのメッセージ
日本の農業は就労人口や自給率など様々な課題があります。今回のテーマ「日本の農業を考えよう」では、自分と地域の関わりや、食と農業の関わりの授業をカインズさまと行います。このくみまち学校は子供たちにとって「モノ・人と”向き合う”ことで、相手を思いやる気持ちを学び、臆せず意見を言う」貴重な体験の場と考えており、私たちはこの授業のお手伝いができることを大変うれしく思っています。
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献して参ります。
CAINZからのメッセージ
私たち1社でできることは限られていますが様々な共感企業さまと「くむ」=「共創」することによって今後地域で生まれる様々な課題に対して共に解決することを「くみまち構想」として取り組みを開始いたしました。今回は地域産業振興という分野でキリンホールディングスさまと未来のまちに生きる子供たちに向けた講座を開講できることとなり大変嬉しく思っております。