くみまち学校講座「食べ物の“ロス”について考えよう」を開催しました!
2023年11月11日(土)は “いただきますの日”。食材となる命をいただくこと、作ってくれている人たちの思いを大切にすることなど、食に関する理解や感謝の気持ちを深める日です。
この日カインズ朝霞店で開催されたくみまち学校で学んだのは、捨てられる食品について。
消費期限内に使い切れなかったり、食べ切れずに料理を捨ててしまったりという経験、ありませんか?それ、すごくもったいないですよ!
今日からすぐにできる、捨てずに済む工夫も紹介しますので、ぜひお試しください。
くみまち学校についての詳細はこちらをご覧ください。
今回の学習テーマは、食べ物の“ロス”について考えようです。
みなさんは学校の給食やおうちで食べる料理に、苦手な食べ物があったらどうしていますか?
頑張って食べる人もいれば、残してしまう人もいると思います。
これから、捨てられている量を知り、どうしたら減らせるのかを考えていきます。
世界一の食べ物を知ろう
授業はクイズからスタートしました。突然ですが、世界一固い食べ物は①かつおぶし②フランスパン③アーモンドのどれかわかりますか?子どもたちの予想は②と③が多かったのですが…
正解はなんと①のかつおぶし!
固形の状態だと、カッターで傷をつけられないくらい固いものもあるそうです。
もう1つ子どもたちが驚いたクイズは、値段の高い食べ物でした。皆さんはわかりますか?
正解はキャビア。
高いものだと、1キロで500万以上するそうです!車が買えそうな値段ですね。
1グラムはいくら?という質問もありました。計算できたかな?(1kgは1000gだよ!)
普段食べている食材でも、知らないことはまだまだたくさんありそうです。
この後、もっと食品ロスのことと一緒に学んでいきましょう!
もったいない!食品ロスを減らすためにできること
今回のキーワードである“食品ロス”は食べられるのに捨てることで、日本だけでなく世界中で問題になっています。
世界の食品ロスの量は、なんと523万トン。食べられなくて苦しむ人々に向けた世界の食料支援量は年間約440万トン(2021年)なので、捨てている量の方が多いんです。食品ロスの問題点を子どもたちに考えてもらいました。
「地球温暖化の原因になる」「ゴミが増える」「家の美味しいものがなくなる」たくさんの意見が出ました。
そう、食品ロスは環境にも悪い影響を与えるのです。子どもたちの環境への意識の高さが垣間見えるワークでした。
そして給食などを残してしまうのは“事業系ロス”、おうちで捨てられる食べ物を“家庭系ロス”ということも学びました。
これらを減らすためにできることは何でしょうか。
「期限切れになるとロスになる」「食べ切れなかったものは冷凍して今度食べる」など、原因から解決策までしっかり考えられました。
「残さずに食べて好き嫌いをしない」というのもとても大切なことですね。協力して意見をまとめて、自信を持って発表ができました!
普段は捨てていたかも…?〜食べられる部分を探そう〜
料理をするとき、捨ててしまう部分があると思います。でも、食べる方法があるかも!
まずはいつも食べている部分と捨てている部分を考えてみました。
それでは答え合わせです。にんじんは、切り方を工夫すれば全部食べられます!
ヘタや先端、皮まで食べられることを知っていましたか?葉っぱも味噌汁に入れたり天ぷらにしたり、料理に使えるんですよ。
他の野菜や果物の切り方はこちらをチェック!(やさしい切り方辞典/貝印株式会社)
https://www.kai-group.com/products/special/hocho/yasashii/
食べられる?食べられない?〜賞味・消費期限で分けよう〜
家庭のロスで特に多い原因は、期限切れと食べ残しです。この2つをなくすには、正しく期限を知る必要があります。
早速、賞味期限と消費期限の違いから考えていきましょう。
食べ物に書いてある2種類の期限。
“賞味期限”は期限を過ぎてもすぐに傷まないものに、この“消費期限”は期限を過ぎるとすぐに傷んでしまうものに書いてあります。
期限切れになったとき、どんな食べ物は早めに食べれば大丈夫なのか、食べてはいけないのか、使うシーンも想像しながら分けてみました。
正しく分けられましたか?マヨネーズはみんな消費期限に分類していました。
でも、牛乳が両方に入っていたり、アイスがその他に入っていたり、「どっちにも入らないと思った」との声が聞こえたように、片方に分類できないものもあるんですね。「ずるい!」なんて感想も…。
賞味期限でも消費期限でも、期限内に美味しく安全に食べ切るようにしましょう!
事業系ロスを減らす取り組みにも注目!
家庭以外でのロスを減らす工夫もたくさんあります。
例えば朝霞市では、苦手な食べ物も美味しく食べられるように、料理の種類を増やすなどして給食の食べ残しを減らす努力をしています。
お店では、期限が早い食品を手前に並べて、先に買ってもらえるようにしています。
買い物をするとき、手前にあるものから買うことで、ロスを減らすお手伝いができますよ。
お店で食べ切れなかったものを持ち帰って食べたり、食べ切れる少ない量の食材を買ったりするのも、ロスを減らすことに繋がります。
私たちの協力が必要不可欠ですね。
食べられる幸せ、食べ物の大切さ、食への感謝
今回の授業では、食品ロスが世界中で問題になっていること、買いすぎや作りすぎ、好き嫌いをなくすことで問題解決に協力できることを学びました。
食べ物を残して捨ててしまうのは、もったいないだけでなく、地球を汚す深刻な課題です。
ロスを減らすことが、食材の生産者、販売者、料理をしてくれる家族や給食センターの人たち、みんなへの感謝にもなりますね。
「消費期限などを守って、食品ロスをなくしていこうと思う」「消費か賞味か日にちがよくわからない食品があるとわかった」「ご飯を残さず食べる」など、感じたことを具体的に発表してくれてありがとう!おうちの人、お友達にも教えてあげてね。
くみまち学校では、身近な社会課題に気づき、自分にできることをお友達の話も聞きながら考えます。言葉にして伝えるのが苦手でも大丈夫!子ども同士が自然にサポートし合えるのもくみまちの魅力です。自分に自信をもちたい、体験しながら学んでみたいなど、少しでも興味があればぜひご参加ください。
1人で不安なときは、お友達を誘って一緒に来てくださいね。
今回も参加していただき、ありがとうございました。
これからも新しいお友達が増えていくのがとても楽しみです!
ご参加いただいた皆様、
ありがとうございました!
講座概要
※本講座は開催終了しております
日程 | 朝霞店 2023年11月11日(土) 新座店・浦和美園店 2023年11月18日(土) |
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開催時間 | 午前の部 10:00~11:30 / 午後の部 13:00~14:30 |
対象年齢 | 小学4年生~6年生(男女にかかわらず誰でも応募可能) |
参加費 | 500円(後日アンケートにお答えいただいた方にカインズポイント20ポイントプレゼント) |
参加方法 | オンラインからお申し込み |
募集期間 | 朝霞店~2023年11月8日(水)正午まで 新座店・浦和美園店~2023年11月15日(水)正午まで |
準備物 | 特になし。お気軽にお越しください |
定員 | 新座店:各部先着20名 浦和美園店:各部先着16名 朝霞店:各部先着20名 ※いずれの会も最低遂行人数2人 |
特記事項 | 新座店へのご参加をご検討されている方へ:犬のしつけ方教室の近くまたは中で開催するため、犬アレルギーの方はご注意ください。(当日のしつけ方教室開催はありません) |
カインズ朝霞店
開催日時・場所 | 2023年11月11日(土) 埼玉県朝霞市根岸台3丁目20番地1号 カインズ朝霞店 3階特設会場[map] |
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カインズ新座店
開催日時・場所 | 2023年11月18日(土) 埼玉県新座市大和田2丁目6番32号 カインズ新座店 2階特設会場 [map] |
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講師 |
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カインズ浦和美園店
開催日時・場所 | 2023年11月18日(土) 埼玉県さいたま市緑区美園1丁目11番地1 カインズ浦和美園店 2階[map] |
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講師 |
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貝印からのメッセージ
「人にやさしい刃物」という考え方を100年以上大切にしてきた刃物メーカーである貝印は、今回の授業のテーマである「食品ロス」に賛同し、ご協力させていただくことになりました。食べられる部分までムダに切りすぎてしまう過剰除去問題に対して、貝印では刃物による「切り方」を起点にこの問題に取り組んでおります。今後もKAIグループは、環境負荷の低減を追求し、よりよい製品とサービスの開発、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
CAINZからのメッセージ
私たち1社でできることは限られていますが様々な共感企業さまと「くむ」=「共創」することによって今後地域で生まれる様々な課題に対して共に解決することを「くみまち構想」として取り組みを開始いたしました。今回は環境という分野で貝印さまと未来のまちに生きる子供たちに向けた講座を開講できることとなり大変嬉しく思っております。