くみまち学校講座「献血が医療を支える?!」を開催しました!
2023年9月2日(土)、カインズ朝霞店で開かれたくみまち学校。
赤色灯がついた白い車の周りに集まって、何をしているのでしょうか?パトカーや救急車ではなさそうですね。実はこの車、人の命を救う“あるもの”を運ぶ重要な役割を担っているんです。それが何かは…この後の授業でわかりますよ!
くみまち学校についての詳細はこちらをご覧ください。
今回の学習テーマは、医療を支える献血です。保護者の皆様の中には、献血をしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。なぜ献血をするのか、献血が命を救うとはどういうことなのか、考えたことはありますか?気をつけていても避けられない病気や怪我。それでも安心して暮らせるのは、輸血治療などの医療サポートがあるからです。この授業では、献血の手順や命を繋ぐ大切さを学びました。
血液について考えて、想像して
まずは血液に関する5問のクイズに挑戦しました。その中から皆さんに2問を出題します!
それでは第1問。1人当たりの血液の量はどれくらいでしょうか?
正解は…体重のおよそ1/13です。
体重40kgの人なら、血液量は約3Lとなります。結構難しい問題でしたね。子どもたちは「1.5kg」「1/10」など想像して解答したり、今ある知識を活かして答えを出したりしていました。わからないと諦めず、自分なりに考えて発表できた経験は、自分への自信に繋がったのではないでしょうか。(自分の血液量ってどれくらいだろう?と気になった方は、体重×0.08で計算してみてください。)
続いて第2問。体重40kgの子どもが怪我をしたとき、失うと命に関わる血の量はどれくらいでしょう?
正解は、全体の30%分(約900mL)です。
体重が40kgの場合、血液量は約3Lでしたね。3L(3,000mL)×0.3で900mLということになります。前の問題を踏まえて答えてくれたのかもしれません。短い時間で答えを算出していた子もいて、計算の速さにびっくりです!
“献血”は救世主!
献血とは、自分の血液を分けてあげることです。では、どんな人の為に、どれくらいの血液が必要なのでしょうか。
子どもたちに聞いてみたところ、「手術でのリスクを低くするために使う」「血液が足りなくなったから」など具体的に教えてくれました。答えは教えてくれた通り!病気の治療や手術などで血液を必要としている人の為に、献血を行なっているんです。全国では1日に14,000人分の血液が必要で、献血がとてもたくさんの人々を助けているのがわかりますね。
ところで皆さんは、献血は毎日行われていることを知っていますか?埼玉県だけでも1日に767人分の血液を必要としていて、保存できる期間も限られているため、全国各地で献血が実施されているのです。でも小学生は16歳未満なので実際の献血ができない…。そこで今日は、献血の流れを体験できるワークを用意しました。
想像より大変だったかも?〜献血体験〜
体験の前に、流れの確認です。献血ができる場所へ移動したらすぐに献血、という訳ではないんですよ。受付を済ませ、健康状態の確認ができてからでないと、採血はできません。
受付〜採血までどんなことをするのか、役割を交換しながら体験してみましょう!
お待たせしました!献血体験の様子をお伝えします。受付・問診・検査・採血スペースに子どもたちが集まりました。初めての問診や検査に戸惑いながらも、しっかり役割を全うできました。
午前の部では個人で考えた後、グループで1つの答えにまとめました。それぞれ答えは違ったものの、他の人の意見も尊重される形で結論を出せていましたよ。協力して目的を達成するのも、大切な学びですね。
献血体験、お疲れ様でした!体験をした感想は?
「採る血の量が多くてびっくりした」「難しかった」「時間がかかるし、検査でだめだったら採血ができないのが面倒だと思った」など、感じたことを自分なりにまとめて教えてくれました。「(受付役は)暇だった」なんて感想もありましたよ。
貴重な体験!〜献血運搬車を見学〜
集まった血液は医療機関に届けられます。その際活躍するのが“献血運搬車”。
今回は埼玉県赤十字血液センターで、実際に血液を運んでいる1台を見学しました。HPでは、献血ルームやイベント、血液型別の献血状況などの最新情報が掲載されています。ご家族でぜひご覧ください。それでは早速、気になる車の中を観ていきましょう!
見た目は普通の車と変わらないのですが、緊急のときは赤いランプを光らせ、サイレンを鳴らしながら走ります。また、血液は2〜6℃で保管する必要があるので、血液を入れる保冷バッグは冷気を逃さないような分厚い作りになっているのも特徴です。車1台に保冷バッグを5〜6個積み、埼玉県内では約500か所の医療施設へ届けられます。
トランク内を観るとき、前にいる子が自発的に後ろの子へ声をかけ、場所を交換していました。相手を思いやる気持ちが伝わってきますね。車内にはヘルメットも用意してあります。これは、緊急時も安全に走行するために備えているそうです。
ちなみに、どうしても使用が難しい状態になってしまった血液にも役割があります。このような血液は大学などで研究用として有効活用されるんです。貴重な血液を捨てることはなく、どこかで命を救うために役立てられています。
助け合う気持ちを忘れずに
今回は献血について学びました。初めて知ることだらけだったのではないでしょうか。献血運搬車を間近で観る機会は少ないですし、献血の大切さを感じる1時間半でしたね。
「14,000人も輸血をしないといけない人がいることに驚いた」「血を大切にした方が良いなと思った」「献血車がどんな役割かわかった」など、様々な思いを発表してくれました。「(対象の年齢になったら)献血をやってみたい」と思った子も複数人いて、献血が多くの人の命を救っていると知る機会となったようです。
いつもくみまち学校へのご参加、ありがとうございます。違う学校の子どもたちが集まって活動し、一緒に悩んだり助け合ったりできるのが、くみまち学校の魅力の1つです。
自分の意見をはっきり言えない、発表で手をあげるのは苦手…
そんな子が変わるきっかけになる授業を用意しています。
お友達を誘って、ぜひ来てみてくださいね。
次回もお待ちしております!
ご参加いただいた皆様、
ありがとうございました!
講座概要
※本講座は開催終了しております
日程 |
朝霞店限定 特別授業 2023年9月2日(土) |
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開催時間 | 午前の部 10:00~11:30 / 午後の部 13:00~14:30 |
対象年齢 | 小学4年生~6年生(男女にかかわらず誰でも応募可能) |
参加費 | 無料(後日アンケートにお答えいただいた方にカインズポイント20ポイントプレゼント) |
参加方法 | オンラインからお申し込み |
募集期間 | ~2023年8月30日(水)正午まで |
準備物 | 特になし。お気軽にお越しください |
定員 |
各部先着20名 |
カインズ朝霞店
開催日時・場所 | 2023年9月2日(土) 埼玉県朝霞市根岸台3丁目20番地1号 カインズ朝霞店 3階特設会場[map] |
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講師 |
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埼玉県赤十字血液センターからのメッ
セージ
このたび、「くみまち学校」の授業として子どもたちに「献血」について伝える機会をいただき、大変嬉しく思っております。いつでも安心して「輸血」を受けることができる医療体制の裏側には、大勢の皆様の献血へのご協力があります。今回の授業を通して、未来を担う子どもたちに“献血の大切さ”とともに、日本赤十字社のスローガン「人間を救うのは、人間だ。」にも通じる“助け合いの心”を感じて欲しいと願っております。
CAINZからのメッセージ
私たち1社でできることは限られていますが様々な共感企業さまと「くむ」=「共創」することによって今後地域で生まれる様々な課題に対して共に解決することを「くみまち構想」として取り組みを開始いたしました。今回は医療サービス・福祉という分野で埼玉県赤十字センターさまと未来のまちに生きる子供たちに向けた講座を開講できることとなり大変嬉しく思っております。